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内田麻理香・評 『ドラッグと分断社会アメリカ-神経科学者が語る「依存」の構造』=カール・ハート著

 (早川書房・3240円)

 違法薬物に関するニュースは巷(ちまた)を騒がすが、私たちは薬物の何を知っているのだろう。どうやら、私たちが当たり前と考えることには、根拠のない思い込みが多いらしい。本書は、薬物に関する誤解を科学的に解き明かしつつ、薬物に関する誤った「神話」が、アメリカにおける差別や貧困などの問題を助長している構造をあぶり出す。

 著者はコロンビア大学心理学科長のカール・ハート。彼は貧しい黒人居住地区で生まれ育った。身近に薬物がある環境で暮らしてきた立場と、神経科学者としての視点を両立させていることが、本書をユニークな存在にしている。素直な語りの自伝に、新旧の科学的知見を織り込んだ構成は巧みであり、かつ説得力がある。

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