特集

第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。阪神甲子園球場での熱戦全31試合をLIVE配信します。

特集一覧

選抜高校野球

重い真っすぐで完封…履正社エース・竹田

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【呉-履正社】完封し、声を上げる履正社の竹田=阪神甲子園球場で2017年3月25日、平川義之撮影 拡大
【呉-履正社】完封し、声を上げる履正社の竹田=阪神甲子園球場で2017年3月25日、平川義之撮影

 ○履正社(大阪)1-0呉(広島)●

 優勝候補の一角に推される履正社で重量級なのは安田、若林らを擁する打線だけではない。エース右腕・竹田のストレート。バットを持つ手にズシンと響く重さで、ゴロアウトの山を築いた。

 竹田は鋭く変化する縦横2種類のスライダーとフォークが大きな武器。だからこそ、呉打線は真っすぐに絞ったが、それが思った以上のくせものだった。

 唯一、呉が得点圏に走者を進めた五回2死一、二塁だった。打席の上垣内は、狙っていた真ん中低めの直球に反応。バットに当てたが、驚いた。「力がある」。捉えたはずが球威に負けてボテボテの遊ゴロ。「あの球では、当てても詰まってしまう」と嘆くしかなかった。

 驚くことに竹田は全力で投球していたわけではなかった。5失点した1回戦の日大三戦で悪かった軸足のバランスを修正するために「公式戦で初めて全部セットポジションで投げた」のだ。

 丁寧さを意識したため「走らなかった」という直球の球速は平均130キロ台半ばどまり。それでも控え捕手の溝田が「捕っていて手が痛くなる」と評する、球の重みは変わることがなかった。

 九回、最後の打者から見逃し三振を奪うと思わずマウンドで叫んでいた。一回にもらった、たった1点のリードを守り抜いて「スミイチ」という誉れを手にしたエース。試合後「気分がいいです」と破顔した。【岸本悠】

関連記事

あわせて読みたい