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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『敵の名は、宮本武蔵』木下昌輝・著

◆『敵の名は、宮本武蔵』木下昌輝・著(角川書店/税別1600円)

 前作の『戦国24時』(2016年)を読んだとき、この作者はキレ者だなあ、と感嘆した。その彼が今度は宮本武蔵に挑むという。うん?危ないな、と危惧した。というのは、武蔵は扱いが難しいのだ。

 細川幽斎の正室は沼田麝香(じゃこう)という。実家の沼田家は室町幕府の直臣。やがて元は同僚の幽斎に重臣として仕え、幽斎と麝香の子の忠興が小倉の大大名になると門司城を預かった。この頃、関門海峡の船島でいわゆる「巌流島の戦い」があり、沼田家はそれを記事にした。

 それによると、武蔵は大勢の弟子を連れて船島に赴き、佐々木小次郎を倒した。小次郎はほどなく蘇生したが、武蔵の弟子たちがよってたかって小次郎を殺害してしまった。小次郎の弟子たちは「一対一」の約束を破った武蔵を襲撃しようとして大騒動になり、沼田家は警護を付け、武蔵を父・無二斎のいる豊後日出(ぶんごひじ)に送った(『沼田家記』)。

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