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SUNDAY LIBRARY

工藤 美代子・評『家と庭』畑野智美・著

◆『家と庭』畑野智美・著(角川書店/税別1500円)

 3月になってすぐ、東京・下北沢の三省堂へ行った。新刊本の平台に本書が積み上げてある。いわゆる御当地小説らしい。つまり下北沢が舞台ということ。

 実はこの手の小説やエッセーを以前に何冊か買った。残念ながら、どれも面白くなかった。著名な作家の書いたエッセーは、「この私が下北沢にいるのよ。こんなこと、あんなことをしているのよ。すごいでしょ」という上から目線が露骨だし、小説は下北沢が舞台である必然がまったく感じられなかった。まさに失望の連続だったが、とりあえず本書を手に取ってみた。

 まず、帯に「下北沢で暮らす人々の恋と家族の物語」とあるくらいだから、再開発が進められる駅前の改札口から、個性的というにはちょっとダサい若者たちが、妙な風体で次々と吐き出されて来る街が描かれているらしい。

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