メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

近影遠影

高橋一清・あの日あの人/93 庄野潤三 絆を大切にした人生 /島根

 文藝担当の編集者として、私が最も度重ねてお会いし原稿をいただいたのは、庄野潤三さんである。昭和42(1967)年4月8日の初対面から、平成21(2009)年9月21日逝去、そして同月28日の葬儀にいたるまでの四十余年に及ぶ、庄野さんと庄野家のみなさんの恩愛を忘れることはない。その間には、大学生だった娘さんが嫁がれ、中学生と小学生だった息子さんが会社員になり、そして所帯を持たれた。

 出版界も時の風潮で変わった。いわゆる「バブル」のころ、法外な前渡し金で作家を囲い込み、夜の銀座に連れ出し「文壇バー」でもてなした。しかし、庄野さんはそうしたことに無縁な作家であった。堅実な暮らし方を守り、一切受け付けなかった。

この記事は有料記事です。

残り1022文字(全文1328文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 乱交パーティー数十回主催 福岡県警職員を懲戒免職、売春防止法違反で起訴

  2. 東京で新たに561人の感染確認 2日連続で500人超 新型コロナ

  3. 気づいたら缶ビール30本 コロナ禍でアルコール依存悪化 断酒会開けず

  4. ヤングケアラー~幼き介護 認知症の母を殺さなかった少女 元ヤングケアラー 27歳の今

  5. 「感染を制御できない」 専門家に強い危機感 会合後に漏れた本音

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです