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Country・Gentleman

2020年4月に亡くなった作家でナチュラリストのC・W・ニコルさんによるコラム。

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大地に根を下ろす人への信頼=C・W・ニコル

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雪の間から顔を出したフキノトウ=長野県信濃町で、C・W・ニコル・アファンの森財団提供
雪の間から顔を出したフキノトウ=長野県信濃町で、C・W・ニコル・アファンの森財団提供

 <カントリージェントルマン>

 1962年の来日当初、日本語と悪戦苦闘していた私が真っ先に覚えた言葉の一つが「国」だった。行く先々で「国はどこか」と聞かれるたび、「英国(ブリテン)」と答えていた。当時、わが祖国ウェールズの名を知る日本人はいないに等しかったからだ。しかし、和製の「イギリス」という名だけは、断固として拒んだ。ウェールズ人、スコットランド人、北アイルランド人の誰ひとり、自分を「イギリス人」とは認めるまい。私の生まれはウェールズで、イングランドではない。要するに、「祖国」とは誇りと帰属意識(アイデンティティー)の問題なのだ。「英国人(ブリティッシュ)」と呼ばれる分には文句はない。

 さて、コラムのタイトルにある「カントリージェントルマン」とはいかなるものか--。英国紳士? ウェールズや日本の紳士? 女性のためにドアを開けるような人物? いずれもご名答とは言いがたい。

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