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知名度逆手に廃墟ツアー

廃虚となった旧摩耶観光ホテルを案内する摩耶山再生の会の慈憲一事務局長=神戸市灘区で、2017年3月9日午前10時53分、栗田亨撮影

 戦前の観光地としてにぎわった神戸市の六甲・摩耶山上に残る「遺跡」を巡る「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウオーク」が月1回開かれることになった。目玉は、これまで非公開だった山上に残る廃虚ファンに人気の「旧摩耶観光ホテル」。主催する摩耶山再生の会の慈憲一事務局長は「建物が崩れてしまう過程を見て楽しんでもらいたい」と話していた。【栗田亨】

     元々、摩耶山は山上にある天上寺の参道沿いに参拝客向けに建てられた茶店などがあり、にぎわっていた。さらに1929(昭和4)年に、宿泊施設「摩耶山温泉」(後の摩耶観光ホテル)が開業。摩耶ケーブルや、洋風食堂と宿泊施設を兼ねた「摩耶花壇」と合わせて一大観光地となった。戦時中は一旦閉鎖されたが、55年に摩耶ケーブルが復活し、再びにぎわった。ホテルは地上4階建てで、部屋数13室。食堂や浴場、映画館、ビアガーデンなどがあり、神戸市民の身近な娯楽施設として親しまれた。

     しかし、施設の老朽化や度重なる水害で、ホテルとしての営業を休止。研修施設として運営されていたが、阪神大震災前後に完全に使われなくなった。その後は施設の廃虚化が進み、軍艦島(長崎県)と並んで知られ、映画ロケなどに使われる一方で、近年は廃虚ファンやコスプレイヤーらが無断で施設内に入り、写真撮影をするなど所有する不動産管理会社(大阪府箕面市)も対応に苦慮していた。

     灘区のまちおこし団体「摩耶山再生の会」が不動産管理会社と協議し、安全対策として周囲に柵を設けるとともに、月1回のガイドウオークを実施し、周囲から見学できるようにした。

     ガイドウオークは摩耶ロープウエー星の駅から旧天上寺跡、摩耶花壇跡を経て旧摩耶観光ホテルを巡る約1.2キロのコース。参加費は1800円。初回と2回目は受け付け終了。3回目は5月に開催。問い合わせは摩耶山再生の会(078・882・3580)。

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