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なぜ、あんな危険な斜面で訓練を強行したのか--。高校生ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故で、現場で懸命の救助活動にあたった山岳救助のベテランから疑問の声が上がっている。訓練は人が通常立ち入らないようなスキー場のゲレンデ外で実施されており、天気や地形など雪崩が起きやすい条件が重なったとみられるという。
今回の雪崩で救助活動をした那須山岳救助隊のメンバーによると、雪崩が発生したとみられる場所は、第2ゲレンデ上方の標高1550メートル付近。生徒らはそこから約200メートル下がったスキー場外の林で訓練していたとみられる。ふもとで救助活動の指揮を執っていた同隊の大高登隊長(88)は「長年、山を見てきたが、あんな尾根の方まで人が入っていくなんて聞いたことがない。危険な斜面を選ばなくても安全に訓練ができた…
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