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音楽の窓から世の中を眺めて

ジャーナリスト、江川紹子さんの音楽コラム。クラシックナビ連載。

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2020年に「オペラフェスティバル」を

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ベルリン国立歌劇場来日公演「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」=神奈川県民ホールで2002年1月、撮影・林喜代種氏
ベルリン国立歌劇場来日公演「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」=神奈川県民ホールで2002年1月、撮影・林喜代種氏

江川紹子

 待ちかねていた、「びわ湖リング」が始まった!

 びわ湖ホール新制作の「ニーベルングの指環(リング)」は、今年から4年がかりの上演。今回は「ラインの黄金」で、私は2日目、オール日本人キャストの組の公演を鑑賞した。

 青山貴さんのヴォータンは、4年前に、やはりびわ湖ホールで上演された「ワルキューレ」で初めて聴いたのだが、それから確実に進化して、この役が体の中に染み込んで血肉化している感じがする。風格さえ感じる堂々たるヴォータンで、来年の「ワルキューレ」も、今から本当に楽しみだ。

 さらに、さまざまな作品で主役を張っている黒田博さんがドンナー、福井敬さんがフロー役を演じるなど、あらゆる役で日本の歌手のえりすぐりを集めたぜいたくなキャスティングがすごい。黒田ドンナーは迫力満点だったし、高橋淳さんのミーメも絶妙だった。そして昨今、エルダと言えば池田香織さん。まさに地母神にふさわしい、深くて広い歌いっぷりは、抜群の存在感だった。

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