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特集ワイド

季刊誌「考える人」休刊 消える「ユルい」思想誌 

4月発売の2017年春号で休刊となる「考える人」の河野通和編集長と同誌のバックナンバー=東京都新宿区矢来町の新潮社同誌編集室で2017年3月22日、藤原章生撮影

 そうか、もう「考える人」はいないのか--。新潮社の季刊誌「考える人」が4月発売の春号を最後に休刊となる。政治経済、論壇と距離を置き、より抽象的なテーマを特集する、「暮しの手帖」の知的おじさん版といった雑誌だ。意識の高い人の部屋にさりげなく置かれていそうな軟らかい思想誌の欠落は、何を意味するのか。【藤原章生】

 「考える人」は2002年夏、当時の新潮社社員で現在は作家の松家(まついえ)仁之(まさし)さんを編集長に創刊した。「シンプルな暮らし、自分の頭で考える力」を理念に、論考より、日々の生活に根ざした思想がさりげなく表れる随筆を売り物にした。「田園都市とイギリス人」「イスラムの普通の暮らし」「伊丹十三」「眠りと夢」「宇宙」--など数々の特集で、著名人だけでなく、才気走った仕事をする無名の書き手に場を与えてきた。

 17年冬号の特集は「ことば」。世界で問題になっている虚偽情報に対し、「言葉によってもたらされた混乱は、必ず言葉が修復するはず」と説き、辞典編集者から漫画家、俳優、ベストセラー「サピエンス全史」の著者まで24人に言葉との関わり、その思いを語らせている。

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