- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

石炭産業を支えてきた福岡、熊本両県にまたがる三井三池炭鉱が30日、閉山から20年を迎える。操業124年で幕を閉じた国内最大規模のヤマは、2015年に宮原坑などの関連施設の世界文化遺産登録で再び脚光を浴びた。一方で、海上にひっそりと浮かぶ関連施設は野鳥の貴重な繁殖地となっている。島に舞い降りる鳥を、閉山後も見守り続けて来た元炭鉱マンがいる。
島は、坑内に空気を取り入れる吸気口を設けるために造られた三池島で、直径90メートルの小さな人工島だ。海を渡る野鳥にとっては、羽を休める絶好の島。熊本県荒尾市の元炭鉱マンで日本野鳥の会熊本県支部所属の安尾征三郎さん(77)は、閉山後もずっと約6キロ沖の三池島で野鳥の繁殖調査を続けている。
この記事は有料記事です。
残り773文字(全文1088文字)