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近大水産研

「クエタマ」養殖成功 クエの4倍速で成長

いずれもふ化1年5カ月後。クエタマ(下)はクエよりもはるかに大きい=近畿大学水産研究所提供

 近畿大水産研究所(和歌山県白浜町)が、白身の高級魚であるクエと、同じハタ科の大型魚・タマカイを掛け合わせた「クエタマ」の養殖に成功した。クエの4倍近い速さで成長し、味はクエに劣らないという。今後、養殖業者への稚魚の販売も視野に入れる。一世を風靡(ふうび)した養殖魚「近大マグロ」を生んだ同研究所は「気軽に食べられる魚に」とさらなる改良に向け意気込む。

     クエはグロテスクな外見と対照的に、淡泊で上品な白身魚として、鍋料理などで珍重される。ただ、成長が遅く商品になる大きさ(2キロ)まで育つのに4年以上かかる。

     クエの養殖研究に取り組んできた同研究所は、暖かい海にすみ、2メートル以上になる大型魚タマカイに注目。国際自然保護連合が指定する絶滅危惧種である一方、成長のスピードが速く、クエとの交雑に取り組んだ。

     2011年にマレーシアから凍結保存の精子を入手し、クエの卵と人工授精させてふ化に成功。14年に奄美大島で生育実験し、15年から白浜町の実験場でも生育を進めたところ、1年4カ月後にクエの約3.7倍に成長することを確認した。

     昨年12月~今年1月には大学直営の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」(東京、大阪)で、クエタマを使った料理を期間限定で提供。「刺し身はかむほど味が出る」「焼き物も身がしっかりしている」などと客に好評で、さらに品質の改善を進めている。

     同研究所の升間主計(ますま・しゅけい)所長(63)は「遺伝子組み換えではない、交雑による養殖で、消費者も安心できる。広く食べられる魚にしたい」と話している。【中津成美】

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