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美とあそぶ

細川護熙さん/2 一筆の見事さにあこがれ

 私と美とのなれそめは江戸時代の禅僧、白隠さんの禅画です。祖父が毎晩のように居間に絵を掛け替えていました。ギョロリとした目の「達磨」の絵が好きで、私もまねて油彩と墨で描いてみました。

 そんなとき、ふと思い浮かぶおっさんがいるのです。京都は高台寺にいた広瀬楚庵さんという半僧半俗のような方で、寺の一隅でひたすら墨絵を描いておられた。

 高校の頃、その楚庵さんのところによく通いました。飽きもせず、池のほとりでハスやナマズをじっとながめ…

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