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キーパーソンインタビュー

新書「ヒットの崩壊」が予見した未来 柴那典さん・佐藤慶一さん

 「最近、国民的なヒット曲ってないよね」「音楽業界って衰退してない?」--そんな疑問に答える音楽ジャーナリストの柴那典(とものり)さん(40)の「ヒットの崩壊」(講談社現代新書)が、息の長い売れ方で注目を集めている。昨年11月の発売から約5カ月で3刷。「発売1カ月が旬」という新書界で、特異な読まれ方なのだ。この本で柴さんは多数のアーティストにインタビューするとともに数々のデータを駆使、音楽界衰退説は「印象論」で、むしろ近年は「(ネット経由で楽曲を楽しむ)ストリーミングサービスやコンサートビジネスで活性化している」実態を浮き彫りにした。このため、音楽業界だけでなく、評価の獲得や収益化に日々悩むコンテンツ制作者が、「ヒットの手がかり」を求めて熟読しているのだ。実は、本書のプロモーションにも、ネット展開などを手がけているアーティストたちの手法を取り入れたのだという。インタビューには、海外メディア事情を紹介するブログ執筆でも知られる担当編集者、佐藤慶一さん(26)も同席し、コンテンツ産業の生き残り策を語っていただいた。【竹之内満/統合デジタル取材センター】

 --この本、コンテンツ業界からの反響が大きいでしょう。

 柴さん 音楽業界以外の反響が予想以上に大きかった。「音楽業界で起こっていることはうちの業界でも起こる」「音楽業界は他業界の先行指標なんだ」ということを他のコンテンツ業界の人に知ってほしくてこの本を書いた面もあったので、成功だったと思います。

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