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新書「ヒットの崩壊」が予見した未来 柴那典さん・佐藤慶一さん

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音楽ジャーナリストの柴那典さん(左)と、講談社「現代ビジネス」エディターの佐藤慶一さん=東京都千代田区で2017年3月22日、後藤由耶撮影
音楽ジャーナリストの柴那典さん(左)と、講談社「現代ビジネス」エディターの佐藤慶一さん=東京都千代田区で2017年3月22日、後藤由耶撮影

 「最近、国民的なヒット曲ってないよね」「音楽業界って衰退してない?」--そんな疑問に答える音楽ジャーナリストの柴那典(とものり)さん(40)の「ヒットの崩壊」(講談社現代新書)が、息の長い売れ方で注目を集めている。昨年11月の発売から約5カ月で3刷。「発売1カ月が旬」という新書界で、特異な読まれ方なのだ。この本で柴さんは多数のアーティストにインタビューするとともに数々のデータを駆使、音楽界衰退説は「印象論」で、むしろ近年は「(ネット経由で楽曲を楽しむ)ストリーミングサービスやコンサートビジネスで活性化している」実態を浮き彫りにした。このため、音楽業界だけでなく、評価の獲得や収益化に日々悩むコンテンツ制作者が、「ヒットの手がかり」を求めて熟読しているのだ。実は、本書のプロモーションにも、ネット展開などを手がけているアーティストたちの手法を取り入れたのだという。インタビューには、海外メディア事情を紹介するブログ執筆でも知られる担当編集者、佐藤慶一さん(26)も同席し、コンテンツ産業の生き残り策を語っていただいた。【竹之内満/統合デジタル取材センター】

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