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読書日記

著者のことば 古井由吉さん

「ゆらぐ玉の緒」 古井由吉さん

 ■ゆらぐ玉の緒 古井由吉(ふるい・よしきち)さん 新潮社・1836円

 日本語表現の先端を切り開いてきた作家による到達点といえる作品だ。8編から成る連作短編集。2年前の夏から昨年秋にかけて文芸誌に発表したものだが、長く試みてきた説話的な語りを超えて、すべてが長編詩とも読める深い味わいをたたえている。

 「随想に近づいています。そして詩と随想は近しいところがある。小説的な物語は全部、内に閉じ込めてしまっているのです」

 今年秋に80歳になる。作家自身を思わせる語り手は、老いと病を抱えた日常の中で季節の移ろいや天候の微細な変化に反応しつつ、過去の記憶を切れ切れに呼び起こす。「体が天気に敏感になっています。天気というのは記憶に通じる。こんな空模様の時に、ああいうことがあったと。そうやって若い頃や中年の頃までさかのぼっていきます」

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