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武田 砂鉄・評『芸人式 新聞の読み方』プチ鹿島・著

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おじさんたちの争論を疑いつつ楽しむ貪欲さ

◆『芸人式 新聞の読み方』プチ鹿島・著(幻冬舎/税別1400円)

 政権に擦り寄ろうがアンチを貫こうが、どんなスタンスでも「偏向している」と片付けられがちな昨今の新聞。時事芸人・プチ鹿島は、新聞には「『芸風』の偏りがあって当たり前」との前提に立つ。キャラ分けすれば、朝日新聞は「高級な背広を着たプライド高めのおじさん」、産経新聞は「いつも小言を言ってる和服のおじさん」、毎日新聞は「書生肌のおじさん」だ。

 つまり、どの新聞も「おじさん」。でも、世論を形成するテキストとして新聞に勝るものはない。ワイドショーは大きなパネルを使って時事を解説するが、小さな字で記される引用元の多くは新聞だ。「新聞はオワコン」としたり顔でスマホのニュースを読むその記事を、新聞社が配信していたりもする。「おじさん」の見解が世論を作るのだ。

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