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<くらしナビ ライフスタイル>
週末の午後、都会のマンションの一室で、男ばかり12人が腹を抱えて笑っている。だれもが芸人でだれもが観客。どよめきは5時間ほど続く。「離れた離れた」「キレキレだ!」。ひっきりなしにやじが飛ぶ。この盛り上がりはいったい何?
ここは東京・池袋の「喜利の箱」。司会者の「お題」に当意即妙の答えで応じ、笑いを引き出す「大喜利」を演じるスペースだ。大喜利はもともと寄席の出し物だが、テレビやラジオ、インターネットで取りあげられ、ひねりを利かせた言葉遊びに発展した。
最初のお題は「桃太郎」。司会者がホワイトボードに書き込んだ。「よくあるやつだな」「定番っていうか」。観客から口々に気ままな反応が飛び出す。答えを出す人たちに、肝心のお題は知らされない。当てずっぽうに推測しながら、正解を探り当てていくのが今日のルールだ。
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