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ピアニスト・辻井伸行さんの母 いつ子さん/上 見えなくても幸せ学んだ

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 聴く人を幸福な音色で包むピアニスト、辻井伸行さん(28)。生まれた時から目が見えなかったが、2歳で母いつ子さん(56)の歌声に合わせてピアノを弾き始めた。子育てをテーマに全国で講演するいつ子さん。その自然体で前向きな行動力が伸行さんの才能を引き出した。

 20代のいつ子さんは、ごく普通の女子学生だった。短大卒業後は一般企業を経てフリーのアナウンサーに。産婦人科医の孝さん(60)と結婚して仕事を辞め、夫婦2人の暮らしを楽しんでいた。

 出産した病院を退院し、わが子が全盲との事実を孝さんから聞いた時のことは詳しく覚えていない。「私のような人間に育てられるのか」。日記には思いを巡らせ涙をぬぐったことがつづられている。

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