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キーパーソンインタビュー

伝統的な編集者観を疑え 「ヒットの崩壊」の柴那典さん・佐藤慶一さん

 コンテンツ産業が向かう先はどこなのか? 「ヒットの崩壊」(講談社現代新書)の著者、柴那典さん(40)と担当編集者の佐藤慶一さん(26)へのインタビューも最終回となった。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が急速に普及する中で、「偽ニュース」の浸透やユーザー自身が信じたい情報に固執する「フィルター・バブル」といった弊害が顕在化している。趣味・嗜好(しこう)によって人々がタコツボ化が進む中、リアルなコミュニティーの重要性が増していると、柴さんは指摘する。その際のキーワードは「顔」だ。【竹之内満/統合デジタル取材センター】

 --本書は、今後の音楽界について、爆発的ヒットの「モンスターヘッド」でもなく、息長く聴き継がれる「ロングテール」でもない、その中間、数万程度のファンが愛する「ミドルボディ」がいくつも作られれば、ビジネスは成立し、音楽シーンとして社会に影響を与えていくとの見解で締めくくられています。コンテンツ産業を考えた場合、佐藤さんもミドルボディを育てていくというお考えですか。

 佐藤さん 実際、「ヒットの崩壊」がそうなりつつあるなという印象です。あと、個人的な問題意識としてはフィルター・バブルの問題ですね。SNSを使うと自分の見えている世界がすべてと思い込んでしまう、まさにトランプ現象につながる話ですが、例えば「ヒットの崩壊」のような本も、「J-POP」や「音楽」といった文言を使ったタイトルだけだと、音楽に関心のある人しか手に取ってくれないのですが、それを隣の分野にいる…

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