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オニヒトデ

仲間呼ぶたんぱく質発見 サンゴ食害駆除に光

サンゴに群がるオニヒトデ=沖縄県環境科学センター提供

 サンゴを食い荒らすオニヒトデは、特有のたんぱく質を出して仲間を呼び寄せる性質を持っていることが分かったと、沖縄科学技術大学院大の佐藤矩行(のりゆき)教授(進化発生生物学)らが5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。このたんぱく質を利用すれば、オニヒトデを一網打尽にできる可能性があるという。

     オニヒトデは最大約30センチの大型ヒトデ。全身が毒のあるトゲに覆われ、サンゴを食べる。1970年代から沖縄や豪州など世界中のサンゴ礁で大発生し、貴重なサンゴ礁が死滅する一因になっている。沖縄では年間10万匹以上が駆除されているが追いつかないという。

     佐藤教授らはオニヒトデがいる海水を分析し、オニヒトデ特有のたんぱく質を少なくとも6種類見つけた。さらにヒトデ類では初めてオニヒトデのゲノム(全遺伝情報)を解読したところ、トゲや口にこれらのたんぱく質を作る遺伝子や感じ取る器官があり、海水中にたんぱく質が増えると、オニヒトデが集まる性質が分かった。

     このたんぱく質で他の生き物が集まることはなく毒性もない。人工的に作り出す研究もすでに進んでおり、オニヒトデを大量駆除できる可能性がある。

     沖縄と豪州のオニヒトデのゲノムは、98.8%という高い割合で一致していることも分かった。自然繁殖だけでは説明できず、佐藤教授は「船体のバランスをとるために船に取り込むバラスト水で広がるなど、人間が大発生に関与している可能性が高い」と話している。【酒造唯】

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