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号外警官刺され拳銃奪われる 大阪・吹田
的川博士の銀河教室

442 ISSの小動物飼育実験

宇宙うちゅうでスピードアップする加齢かれい

 昨年さくねんがつ~10がつ国際宇宙こくさいうちゅうステーション(ISS)に滞在たいざいした大西卓哉飛行士おおにしたくやひこうし。ISSではいろいろな実験じっけんをしました。そのひとつがマウスをそだてる小動物飼育しょうどうぶつしいくミッションです。これまで宇宙うちゅう滞在たいざいした飛行士ひこうしたちのからだ調しらべると、地上ちじょうのお年寄としよりにられるほね筋肉きんにく減少げんしょうなどの「加齢現象かれいげんしょう」が、地上ちじょう数十倍すうじゅうばいはやさで進行しんこうすることがかりました。そこでJAXAジャクサでは、ちいさな動物どうぶつそだてる装置そうち(MHU)を開発かいはつし、マウスを使つかって調しらべました。

     MHUは、これまでアメリカやロシアがおこなったマウスをたくさん一緒いっしょそだてるのとことなり、1ぴきずつ別々べつべつったので、過去かこ実験じっけんのように、おおきくそだったマウスがほかのマウスのえさ横取よこどりするようなことがなく、データが正確せいかくです。またはこんだ12ひきのマウスのうち、6ぴき回転かいてんによってつくした1G(地球ちきゅう重力じゅうりょく)の人工重力じんこうじゅうりょくのもとで、のこりの6ぴき回転かいてんしない微小重力びしょうじゅうりょくのもとでそだてて比較ひかくをしたので、重力じゅうりょくによる影響えいきょう鮮明せんめいくらべることができました。

     大西飛行士おおにしひこうし写真しゃしん1)は、飼育係しいくがかり実験科学者じっけんかがくしゃ二役ふたやくをやったので大変たいへんだったでしょうね。

     さて実験じっけん結果けっかは、まだ整理せいりしている最中さいちゅうですが、すでに興味深きょうみぶか成果せいかられています。まず骨量こつりょうは、微小重力びしょうじゅうりょくのマウスでは大幅おおはば減少げんしょうられています()。筋肉きんにくについては、ふくらはぎの筋肉きんにくりょうが、微小重力びしょうじゅうりょくマウスが人工重力じんこうじゅうりょくマウスにくらべて10%くらいおおっています。やくまん遺伝子いでんしのうち300についてもそのはたらきにちがいがみとめられます。

     こうした結果けっかると、宇宙飛行士うちゅうひこうしたちが、ほね筋肉きんにく減少げんしょうふせぐために、毎日何時間まいにちなんじかん宇宙うちゅうでトレーニングする理由りゆうかるようながしますね。ちなみに、マウスは12ひきとも元気げんき地球ちきゅうもどってきましたよ(写真しゃしん2)。


    的川泰宣まとがわやすのりさん

     ながらく日本にっぽん宇宙開発うちゅうかいはつ最前線さいぜんせん活躍かつやくしてきた「宇宙博士うちゅうはかせ」。現在げんざい宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこうJAXAジャクサ)の名誉教授めいよきょうじゅ


     日本宇宙少年団にほんうちゅうしょうねんだんYACヤック) 年齢ねんれい性別問せいべつとわず、宇宙うちゅう興味きょうみがあればだれでも団員だんいんになれます。 http://www.yac-j.or.jp

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