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「日本陶芸展」東京展、開催中 人間国宝の技堪能

 <出かけてみませんか 毎日新聞社の催し>

     「第24回日本陶芸展」東京展を、東京・八重洲の大丸東京店で開催しています。実力日本一の作家を選ぶ陶芸の祭典で、公募部門135点、招待部門15点を展覧。審査員によるギャラリートークも連日開催され、陶芸ファンの熱気であふれています。

     今回は、陶芸界の巨匠らが出品する招待部門から26年ぶりにグランプリが選ばれました。同部門への注目は例年以上です。

     話題の一つは、「人間国宝」と呼ばれる重要無形文化財保持者2人による出品が実現したことです。

     十四代・今泉今右衛門氏(54)=佐賀県有田町。2014年に陶芸家として最年少の重要無形文化財保持者(色絵磁器)に認定されました。先代今右衛門氏に続く親子2代の人間国宝です。

     今右衛門氏は、江戸時代から肥前・鍋島藩に伝わる「墨はじき」という技法を受け継いでいます。まず墨で文様を描き、その上に染め付けをします。墨には染め付けの絵の具をはじく性質があるので、窯で焼くと、その部分が白抜きの文様として表れます。出品作は「色絵薄墨墨はじき菊文鉢」。控えめな印象の菊の文様を、やや強い青緑色が引き締めています。

     もう一人は、前田昭博氏(62)=鳥取市。13年、重要無形文化財保持者(白磁)に認定されました。大阪芸術大卒業後、白磁一筋。生まれ育った山陰の白い雪に魅了されたのが原点だそうです。光の反射によって生まれる陰影が作品を演出。彼の作品は「光の造形」とも呼ばれます。太陽が降り注ぐ雪原のイメージでしょうか。出品作は「白瓷面取壺」。磁器本来の重みをしっとりと表現。落ち着いたたたずまいが魅力です。

     「主張する造形」が並んだのも今回の特徴です。

     大地に根付く植物の生命力を大スケールで表現する杉浦康益氏(68)=神奈川県真鶴町。連続出品で、前回展でも話題をさらいました。今回の作品は「陶の博物誌-ボタンの花」。縦90センチ、幅85センチの大作で、激しさすら感じさせる花びらの造形が、周囲を圧倒します。杉浦氏の作風は台湾でも注目されています。

     2回展ぶりの出品となる加藤委氏(55)=岐阜県多治見市。手を切りそうな刃物のような表面、荒々しいトゲ、深く透明な青色の釉と白磁とのコラボ……。危うさとバランスとの共存が加藤氏の魅力です。出品作は「サンカクノココロ・ブルー」。焼きつく質感です。

    ギャラリートーク開催

     会期中、会場で日本陶芸展審査員によるギャラリートークを開催します。日程と解説者は以下の通りです。(敬称略)

     4月8日(土)午後2時=東京芸術大名誉教授・竹内順一

     4月9日(日)午後2時=多摩美術大兼任講師・外舘和子

     4月10日(月)午後2時=茨城県陶芸美術館長・金子賢治

     ●招待作家(50音順、敬称略)

     井上雅之、今泉今右衛門、隠崎隆一、加藤委、川崎毅、小池頌子、柴田雅章、杉浦康益、高垣篤、武腰潤、福島善三、福間〓士、前田昭博、前田正博、三原研

    <会期>11日(火)まで

    <入場時間>午前10時~午後7時半(午後8時閉場)。金曜は午後8時半まで(午後9時閉場)、最終日は午後4時半まで(午後5時閉場)

    <入場料>一般800円、大高生600円、中学生以下無料

    主催   毎日新聞社

    後援   文化庁

    特別協賛 TOTO


     t.jigyou@mainichi.co.jp

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