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キャンパる・すたこら

耳を傾ける

 幼い頃の私は引っ込み思案で、てきぱきと明るく話す姉の後ろに隠れることが多かった。正反対の性格だったのは父方の祖母だ。

 彼女はとても話し上手。次から次へと話の枝を広げては周りの人を笑顔にさせる。壁を作らず、初対面の人とすぐに打ち解けて数分後には友達になってしまうほど。うらやましい半面、自分とのあまりの違いに、思春期の私は彼女に少し距離を置いてしまっていた。

 大学生になった頃、祖父の死を境に一人で祖母に会いに行く機会が増えた。初めて二人きりで過ごす時間。戦後の暮らしや子育ての奮闘記、最近始めた木彫り教室での出来事。対して学生生活やアルバイトの話とお互いに何時間も語り合う。時には彼女が亡くなった祖父への思いを口にすることも。お互いの知らなかった一面や考え方を通して今までよりもずっと近い存在になれた。

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