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英語で「戦艦大和」語り部…ザ・ぼんち

戦艦大和について英語で語る会を開く漫才師の里見まさとさん=大阪市中央区で、山田夢留撮影

 太平洋戦争末期の1945年4月7日、沖縄への出撃途中に撃沈された戦艦大和の悲劇を広く知ってもらおうと、漫才コンビ「ザ・ぼんち」の里見まさとさん(64)が、英語での語り部に挑む。元乗組員に話を聞き、3年前から50カ所以上で演じた自作の講談を「戦争は、勝者も敗者も幸せにならないと『勝った側』にも伝えたい」と英訳。18日、大分県内で留学生らに披露する。「いつか沖縄の米兵にも聴いてほしい」と願う。

     戦時中に召集され、旧満州(現中国東北部)で戦闘に加わった父の体験を聞いて育ち「戦争には理性も道徳もなく、人間を変えてしまう。二度とやってはいけない」と考えていた。3年前、大和の元乗組員の八杉康夫さん(89)=広島県福山市=に体験を聞いた。「映画などでは大和もやり返し、壮絶に戦ったかのように描かれるが、実際はやられ放題。あっという間に撃沈され、多くの若者がオイルの海に沈んだ。3056人もの命が無駄に失われた事実にショックを受けた」

     戦争の恐ろしさを語り継ごうと、八杉さんの体験を、自身が20年以上続ける講談にまとめた。戦争の記憶が薄れるにつれ、大和や特攻隊にまつわる話が美談として語られることもある。「部下を思う上官がいたことなどは語りたいが、美談にならないよう常に自分を戒めている」と語る。

     国内で演じるうち「太平洋戦争の戦勝国側の人たちにも、戦争の悲惨さを知ってほしい」と思い立ち、英訳を友人に頼んだ。「英語は苦手。アウト、ストライク、ダブルプレーぐらいしか知らない」と笑うが、丸暗記して本番に臨む。紛争に派遣される可能性が高い、沖縄の基地に駐留する米兵にこそ聴いてほしい。「戦前は『米国と戦争するなんてアホや』と分かっていても、そう言えなかった。ものが言えない世の中になるのは怖い」と考えている。

     18日午後6時から、留学生が半数を占める立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)のAPUパシフィック・カフェで「『戦艦大和と乗組員』語り部の会」を開く。学生以外も参加可。無料。問い合わせは同大(0977・78・1106)。【山田夢留】

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