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号外長崎の五島・対馬に「レベル5相当」大雨特別警報 最大限の注意を
アートの地平から

インド思想と抽象表現=住友文彦

サイード・ハイダル・ラザ「クンダリニー」=1995年制作、福岡アジア美術館所蔵

 抽象は西洋の近代美術だけでなく、古今東西に見られる表現様式である。福岡アジア美術館で開催中の「アニッシュ・カプーアとインドのカタチ」展(5月9日まで)は、インドの思想体系から生まれた幾何学的な図像が目をひく。

 カプーアは1991年にターナー賞を受賞し、ロンドン五輪では記念モニュメントを手がけた国際的にも評価の高い作家だ。展示室の入り口に置かれた、深い奥行きを持つ青い球体状の「虚(うつ)ろなる母」は彼の代表的な作品の特徴を持つ。鑑賞者を迎え入れる凹面は、ヴォイド(空(くう))と呼ぶのがふさわしい非物質性によって見る者を大いに惑わせる。この驚きを与える視覚経験が、じつにシンプルな形と独特の色合いによって生み出されているのは何度見ても飽きない。その人気ゆえにスペクタクル的な解釈さえ呼び込むことや、ヴォイドが造形的な関心によって理解され、インドの鮮やかな色遣いと関連づけられるのは、西洋の美術では頻出する見方だ。彼はインドのムンバイで54年に生まれ、10代後半に英国へ移住し美術を学んでいる。カプーア作品の…

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