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余録

風船、ブランコ、シャボン玉…

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 風船、ブランコ、シャボン玉。どれも春の季語だ。やわらかい陽光を浴び、幼い子供たちが遊ぶ姿は春に似合う。入学ももちろん春の季語である。「入学の子の顔頓(とみ)に大人びし」(高浜虚子)。わが子の成長を実感する季節なのだろう▲だが、それを喜んでばかりもいられなくなった。子供の登下校中、不審者に声をかけられる心配をする親は多い。千葉県松戸市では小3女児の痛ましい事件が起きた。埼玉県朝霞市で少女が誘拐され、昨年保護された事件では、起訴された男は少女の持ち物の名前を見て声をかけていた▲校外で名札をつけないよう指導する学校もあるようだ。神戸新聞では昨年、投書欄に寄せられたマンションでの「あいさつ禁止」の話題が反響を呼んだ。小学生の子供を持つ親が、知らない人にあいさつされても返事をしないよう教えているという▲しばらく前の本紙にこんな記事があった。愛知県岡崎市の町工場で働くママさんらが防犯用の名札を考案した。樹脂の加工技術を応用し、離れると名前が判別しにくくなるようにした。「少しでも不安解消につながれば」と。子供を守りたい切実な思いが伝わる▲不審者は昔からいた。とはいえ名札を隠したりあいさつを禁じたりすることまではなかった。地域に「知っている人」が減り、「知らない人」が増えたせいかもしれない▲それでも温かい目で見守る大人たちはいる。毎日俳壇賞に選ばれた昨年の作品が心に残る。「入学の名札の胸が走り出す」(二階堂頴二)

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