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磯田道史・評 『忍者の掟』『忍者の末裔』

 ◆『忍者の掟』=川上仁一・著

 (角川新書・972円)

 ◆『忍者の末裔』=高尾善希・著

 (角川書店・1836円)

 忍者の研究はこれまで進んでいなかった。十年近く前に、私が、岡山藩の分限帳(ぶげんちょう)(藩士名簿)で伊賀者(忍び衆)の名前を割り出し、研究をはじめたときには先行研究が本当に少なかった。ところが、ここ数年、急速に進んでいる。

 五年ほど前までは、歴史学も忍者が実在するかで揺れていた。忍者を確固として実在するものとして研究するのではなく、むしろ、実態とはなれた虚像の「忍者イメージ」が近世社会に存在することに注目していた。忍者の虚像イメージが形成される姿を追った藤田和敏『<甲賀忍者>の実像』という研究も出ていて、これはこれで面白かった。

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