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特別展覧会「海北友松」

希代なる桃山の巨匠 龍の名手、圧巻の迫力 京都国立博物館・学芸部長、山本英男さんに聞く見どころ

 武家に生まれ、桃山時代を生きた希代の絵師、海北友松(かいほうゆうしょう)(1533~1615年)。その画業を紹介する特別展覧会「海北友松」が11日、京都市東山区の京都国立博物館で始まる。同館の開館120周年を記念した大規模回顧展で、重要文化財17件を含む76件を展示。企画した同館の山本英男・学芸部長に見どころを聞いた。【聞き手・清水有香】

 友松は近江の浅井家家臣、海北善右衛門綱親(つなちか)の五男、あるいは三男として生を受けました。有力武将だった父を3歳の時に失い、京都・東福寺のお世話になります。以後、禅僧として活動しますが、和尚の勧めもあって狩野派の門をたたいたとされています。謎の多い前半生ですが、友松の狩野派時代は近年、実態が明らかになってきました。例えば50代後半ごろの作「山水図屏風(びょうぶ)」は堅い筆線でこれでもかというほど墨が打ち込まれ、狩野派の中でも特に永徳の描き方が基になっていると思われます。

 彼の狩野派時代はおそらく永徳が亡くなった1590年で終わりを告げ、それ以降は独自の展開をみせます。背景には公家の中院通勝(なかのいんみちかつ)や当代随一のインテリ大名、細川幽斎らの存在が想定されます。彼らの引き立てによって画壇で頭角を現すのは60代になってから。その意味で非常に遅咲きの絵師といえます。

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