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展覧会

木魂を掘る-砂澤ビッキ展 木彫に宿る自然の神=評・高橋咲子

「風に聴く」 1986年 アカエゾマツ、カツラ 札幌芸術の森美術館

 身体が刻んだ彫刻作品は、作家が死してなお生命のぬくもりを放ち、躍動している。砂澤ビッキ(1931~89年)は、北海道旭川市でアイヌの両親の下に生まれ、57年ごろから木彫を手がける。一時は鎌倉に住む作家、澁澤龍彦周辺のサークルに出入りするなど、神奈川と縁があったこともあり、没後30年近い今年、北海道以外の公立美術館で初めての個展が実現した。

 転機の一つが、大自然に囲まれた北海道音威子府(おといねっぷ)村への移住だった。78年にアトリエを構え、以降、大型作品に挑むようになる。そこで制作された高さ2メートルの「神の舌」は圧倒的な存在感を持つ。天をなめつくそうと神が突き出した巨大な舌なのか、それとも抽象化された仏の姿なのか。正面右から眺めると穏やかな印象を与えるが、左寄りに立つと一転、厳しい表情を見せる。ここで、神とは自然だったのではない…

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