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論の周辺

若者論の変遷が示すもの

 若者は常に動向が注目される存在である。若い世代が社会の将来を担っていることを考えれば、そうした関心の持ち方は自然だろう。若者を主題とした議論=若者論は論壇の焦点の一つとなってきた。

 小谷敏編『二十一世紀の若者論--あいまいな不安を生きる』(世界思想社)を読むと、若者論はさまざまな変遷を経てきたことが分かる。1990年代以降の「若者について書かれた代表的な書物や言説」を多様な角度から取り上げ分析を加えた、社会学者らによる論集である。ごく一部を手がかりに考えてみる。

 この時期の若者論で印象に強く残っているのは、「パラサイト・シングル」論と「ニート」論だ。パラサイト・シングルとは、社会学者の山田昌弘氏が「学卒後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者」を指して名付けたもの。山田氏の99年の著書『パラサイト・シングルの時代』は反響を呼んだ。一方、ニートとは「進学準備も求職活動もしていない35歳未満の無職独身者」を指す。経済学者の玄田有史氏が20…

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