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八木先生の覚え書き/17 京都学連事件 /京都

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治安維持法類似の“共謀罪”

 世の人の脳裏からすでに消滅している事柄でしょうが、実は、ロシア革命から今年でちょうど100年になります。革命後に成立したソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)は1991年に崩壊し、ソ連の影響下にあった東欧の社会主義ブロックもそれに先駆けて消滅しました。“ベルリンの壁崩壊”(1989年)はその象徴的な映像としてまぶたに焼きついていて、青春期を“思想サヨク・行動ヒヨリミ”の煮え切らない立場で過ごした筆者も、それなりの複雑な思いにとらわれたことをまるで昨日のことのように鮮明に覚えています。

 ロシア革命はこの国に対してもさまざまな影響をもたらしました。革命に鼓舞されて、労働運動や学生運動などの社会運動が活発になりました。本欄(3月1日付)でとりあげた全国水平社による部落解放運動の開始もロシア革命の影響を抜いては考えることができません。また、左翼的な社会運動ではありませんが、ロシア革命以前に西田天香が京都市山科区に開設した「一燈園」活動や、武者小路実篤が宮崎県で展開した「新しき村」運動…

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