青森・中2自殺

報告書案再説明も家族反発、委員交代要求

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審議会の説明後、記者会見した葛西りまさんの父・剛さん(右)=青森市内で
審議会の説明後、記者会見した葛西りまさんの父・剛さん(右)=青森市内で

 青森市立中2年の葛西りまさん(当時13歳)が、いじめ被害を訴えて自殺した問題で、市いじめ防止対策審議会の櫛引素夫会長(青森大教授)らが11日夜、同市内で葛西さんの家族と面会し、最終報告書案について2回目の説明をした。家族は説明に受け入れられない点があるとして、さらなる調査と一部委員の交代を求める方針を明らかにした。審議会から市教委への報告書の答申日も決まらず、さらに遠のく可能性が出てきた。

 葛西さんの父剛(ごう)さん(39)は審議会の説明後、草場裕之弁護士(仙台弁護士会)と記者会見。草場弁護士によると、報告書案には、りまさんが「思春期鬱」だったとの記述があり、自殺がいじめによるものではないとの印象を与える内容だった。家族はそう判断した理由の説明を求めたが、あいまいな答えだったという。家族は「思春期鬱」と判断した委員の精神科医の交代を求めるとしている。

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