５歳で始めたフィギュアスケートを「やはり人生かな、と思う」と振り返った。フィギュアスケートで長年、日本女子をけん引した浅田真央選手（２６）＝中京大。日本に空前のフィギュア人気をもたらしたヒロインは、１２日の引退記者会見にカメラのフラッシュを浴びながら、笑顔で登壇した。「長い選手生活でたくさんの山がありました。乗り越えられたのもたくさんの応援があったからだと思います」と語り、これまでの多くの支援への感謝を表した。

　午前１１時３３分。浅田選手は白のジャケットに黒のスカート姿で会見場に姿を現した。スケーターにとって、衣装は一心同体とも言える存在だ。浅田選手はこの日の会見にも、同じような思いを抱いて臨んでいた。「黒のスーツか白か悩んだが、自分の気持ちは本当に晴れやか。だからこの服を着ています」と、清らかな白のジャケットに託した思いを語った。