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中国、北朝鮮に圧力検討「平和的解決」主張

北朝鮮問題を巡る米中朝3国の立場

 【北京・河津啓介、ソウル米村耕一】中国の習近平・国家主席は12日、トランプ米大統領と電話協議し、北朝鮮の核・ミサイル問題について、従来の「対話と協議による解決」に限定されない「平和的方法による解決」を主張した。トランプ氏が北朝鮮への「単独行動」も辞さない構えを見せる中で、対話だけでなく、北朝鮮への独自制裁を含む圧力による解決を検討している可能性がある。

 米中首脳は今月6、7日に直接会談したばかり。朝鮮半島情勢を巡っては、北朝鮮が近く6回目の核実験に踏み切るとの観測もあり、米海軍が原子力空母の北朝鮮近海への派遣を決定。それに対して北朝鮮は「超強硬路線で対抗する」と反発するなど緊張感が高まる中、中国は現実的に立場を調整した形だ。

 中国外務省によると、習氏は電話協議で「中国側は朝鮮半島の非核化の目標を堅持する」との立場を確認したうえで、「平和的方法による解決」を主張した。従来は、中国が議長国を務める6カ国協議の成果などを踏まえて、「対話による解決」を訴えてきた。

 トランプ氏は12日、「北朝鮮の脅威に関して、中国の習主席ととてもよい電話協議をすることができた」とツイートし、満足感を示した。

 中国外務省の陸慷(りく・こう)報道局長は12日の定例会見で北朝鮮の問題について▽朝鮮半島の非核化目標▽半島の平和・安定擁護▽対話解決--を堅持する「三つの堅持」に改めて言及しており、今後、習氏にならって発言が調整されるかも注目される。

 中国は米韓と北朝鮮の双方に自制を求めて対話の再開を主張しているが、トランプ政権は中国に北朝鮮への影響力行使を迫る一方、北朝鮮はミサイル発射などの挑発行為をやめず、中国は難しい立場に置かれている。

 韓国紙・朝鮮日報も12日、中国が独自制裁に踏み切る可能性を報じた。訪韓した中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表が韓国外務省幹部らと会談した際、「北朝鮮が6回目の核実験を強行すれば、北朝鮮に対し、必要な2国間の措置を取る」と伝えたという。

 朝鮮日報は「2国間の措置」について、重油供給の中断など物資の遮断、中国内の北朝鮮労働者の追放、北朝鮮への観光の規制などが含まれる可能性がある、との韓国政府筋の解説も報じている。

 中国外務省直属の外交シンクタンク「中国国際問題研究所」の阮宗沢・副所長は、米中首脳会談直後の電話協議について「中米両国の危機感の表れだ」と分析。さらに、今秋に5年に1度の重要な中国共産党大会を控えている習指導部は「朝鮮半島での不測の事態は、絶対に目にしたくない」として、半島情勢が中国内政の安定に直結する差し迫った課題となっているとの見方を示した。

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