メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

昼夜で違う階段の段数…

[PR]

 昼夜で違う階段の段数、無人の音楽室で鳴るピアノ、目が動く歴代の校長先生の写真……よく聞く学校の怪談だが、怪異譚(かいいたん)は学校周辺でも生まれる。なかには口裂け女、人面犬など全国に広がった通学路の妖怪もいた▲四つ角、踏切、川や橋、崖やトンネル--現代の学校の怪談でも怪異の起こる場所は昔から伝わる妖怪や幽霊の話と通じるものがあるという。昔は四つ角や橋などはこの世と異界との境界で、魔物が現れる場所だと思われていたのだ▲実際にもそれらの場所は交通事故が起こりやすかったり、転落事故の危険区域だったりする。通学路の安全を気づかう地域の活動が子どもたちを守る今日だが、もしやそこに魔物が潜んでいたのか……あまりの成り行きに言葉を失う▲ニャットはベトナム語で日本、リンは輝き--日本での輝く未来を願い、名づけられた9歳のレェ・ティ・ニャット・リンさんだった。その殺害事件で、通っていた小学校の保護者会の会長の男が死体遺棄容疑で逮捕されたのである▲男は通学路の見守り活動をしていて、住民や子どもたちに広く知られていた人物だった。容疑には黙秘しているが、当人も2人の子どもを学校に通わせている親という。心に深い傷を負ったに違いないこの学校のすべての児童である▲およそ子をもつ親ならば胸のつぶれる思いで聞いたであろうこのニュースだった。リンさんの輝かしい未来を奪い、地域を深い悲嘆で包んだ通学路の魔の正体は徹底的に明らかにせねばならない。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 桜を見る会前夜祭で首相説明「費用の明細書ない」「800人参加」「食事代の領収書ない」

    2. 悲願の憲法改正を次に渡すのか 「疲れた」首相が秘める終わり方の真意

    3. 待ち伏せの可能性 新潟女性殺害 執拗に深い刺し傷 強い殺意か 県警

    4. 東京五輪招致 9億円の文書が行方不明の奇怪

    5. あんこう祭14万人 大洗・ガルパンイベントも盛況

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです