熊本地震1年

倒壊で息子失った母 命守れる下宿先を

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大野睦さんの手帳や写真を見つめる母久美子さん=東京都世田谷区で2017年4月10日、関谷俊介撮影
大野睦さんの手帳や写真を見つめる母久美子さん=東京都世田谷区で2017年4月10日、関谷俊介撮影

 発生から1年を迎えた熊本地震では、大学生3人が耐震基準に適合していない熊本県南阿蘇村の学生向けアパートの下敷きになり、命を落とした。「同じことが繰り返されないためにはどうしたらいいか」。亡くなった東海大農学部2年の大野睦(りく)さん(当時20歳)の母久美子さん(52)は初めて取材に応じ、問い続けてきた思いを語った。

 最後に声を聞いたのは、昨年4月15日。睦さんは届いた荷物のお礼を電話で東京の祖母に伝え、体調を気遣った。祖母から話を聞いた久美子さんは、睦さんに電話をかけた。「おばあちゃんね、すごくうれしかったって」。前日には熊本で大きな地震があった。「みんなで助けあって」。そう励ますと、睦さんは「大丈夫。明日はバイトだよ」と笑った。

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