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「特異なケース、子供見守り否定しないで」

見守りボランティアが立っていた通学路の丁字路=千葉県松戸市で2017年3月27日午前10時14分、橋本利昭撮影

識者「連携深めて事件防止は可能」と

 千葉県松戸市立六実(むつみ)第二小3年だったレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=ベトナム国籍=が殺害された事件。14日、同県警捜査本部に死体遺棄容疑で逮捕されたのは、リンさんの自宅近くに住み、同小の保護者会会長を務める自称不動産賃貸業、渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)=同市六実。

 子供の見守り活動に詳しい藤岡一郎・京都産業大名誉教授(刑法)は「活動に関わった人物がこうした事件で逮捕されたケースは初めて聞いた」と驚く。活動は良心から携わる地域住民がほとんどだが、子供に目を付け、登校ルートの隙(すき)を知ることができる機会にもなり得る。「見守る地域住民と学校、PTA、警察の4者で定期的に話し合いの場を設け、連携を深めることで事件を防ぐことはできる」と提言する。また「今回の事件は特異であり、多忙な保護者に代わって子供を見守る地域活動を否定してはいけない」と理解を求める。

 NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」代表、宮田美恵子さんは、被害者と容疑者が顔見知りだった可能性もある点に注目。「知らない人について行かない」といった「人」ではなく、顔見知りや信頼を置く相手でも「二人きりになる」などには応じないという「行為」に特化した視点での防犯教育の必要性を説く。

 海外ではスクールバスや保護者の送迎が一般的だが、予算面や保護者の負担は大きくなる。「まずは連れ去りにつながる人目につかない状況を回避する。また、大人から大人へ子供をリレー形式で引き渡す『見守りつなぎ』を徹底することが重要だ」と強調する。【中村俊甫、馬渕晶子】

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