やな漁

コアユ、水揚げゼロ 葵祭献上めど立たず 高島・安曇川 /滋賀

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安曇川河口部に設置された伝統のやな。コアユが落ち込む水路脇に立つ木村組合長=滋賀県高島市で、塚原和俊撮影
安曇川河口部に設置された伝統のやな。コアユが落ち込む水路脇に立つ木村組合長=滋賀県高島市で、塚原和俊撮影

 1000年の伝統を誇る高島市の安曇川河口部のコアユの「やな漁」で、今年は漁が本格化する4月になっても水揚げゼロの日が続いている。一帯は11世紀末以来、京都・上賀茂神社の神前に琵琶湖の魚を献上する「御厨(みくりや)」としての歴史を持つ。今も毎年5月の葵祭用に干しアユを献上しているが、漁獲のめどが立たず、やな漁を仕切る北船木漁協の木村常男組合長(68)は「こんな事態は初めて」と困惑している。

 やな漁は川をせき止めて上ってくる魚を取る漁法。安曇川では約80メートルの川幅に、河口に向けて扇形にふくらんだ長さ約110メートルのやなを仕掛けて魚を両岸に誘導し、水路に落とし込む構造で「カットリやな」と呼ばれる。3月上旬に設置され、川の水はやなを構成する細い竹を編んだ簀(す)の隙間(すきま)から流れ下る。

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