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災害と文化財

/4 リスク抱える「未指定品」 急がれる実態把握 /和歌山

鎌倉時代に串本町の小山家と分かれた白浜町の小山家の古文書。長く行方不明だったが、約10年前に見つかった=和歌山市吹上1の県立博物館で、稲生陽撮影

 1995年の阪神大震災で大きな被害を受けた兵庫県芦屋市津知町。同年4月初旬、1階が潰れた住宅の取り壊し現場で、当時神戸大の研究生だった藤田明良・天理大教授(57)はぼうぜんと立ち尽くしていた。この家で大切に保管され、研究資料として歴史家に貸し出されたこともある重要な古文書がなくなっていた。

 古文書は、鎌倉幕府から海賊討伐のため派遣され、現在の串本町西向を中心に熊野水軍を展開した豪族・小山氏の「小山家文書」。芦屋市に移り住んだ子孫が受け継いでいたが、震災の混乱で、ふただけを残して収納用の木箱ごと文書がなくなっていた。状況から盗まれたとみられている。藤田教授は「無事に見つかることを祈るしかない」と今もいちるの望みをつなぐ。

 文書は武器・物資の調達に関する書状や、土地売買の証文など南北朝から江戸期の200点程度で、冊子など…

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