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世界経済・見て歩き

オランダ 農業の光と影 最先端LED農園 英EU離脱、輸出に暗雲

ピンク色のLED照明で栽培されたハーブ生産工場を説明するコッパート・クレス社のロブ・バーン社長=オランダ西部のウェストラントで

 人口約1700万人、面積は九州とほぼ同じ約4万1000平方キロの小国ながら、米国に次ぐ世界第2位の農産物輸出量を誇るオランダ。低温で日照時間も少ないなど農業に不利な条件がそろうが、産学官連携で生み出した先端的な技術などを用い、付加価値の高い農作物を生産しており、今後の輸出拡大を目指す日本農業のモデルケースとも言われる。だが、今後は英国の欧州連合(EU)離脱問題の影響など「農業大国」の先行きを懸念させる暗い影も見え隠れしている。

 中央官庁や国会、各国大使館などが集積するオランダ第3の都市、ハーグから車で約30分。巨大なガラス温室が数多く広がるウェストラントにある農業生産法人「コッパート・クレス社」の温室では、高さ8メートルにつるされたピンク色のLED(発光ダイオード)ライトがハーブを照らす。「本当は赤がいいが、育ち過ぎるので青を足している。LEDは電気代を節約でき、売り上げに占めるコストもわずか1・2%」。案内してくれたロブ・バーン社長(60)は光量や室温などをすべてコンピューター制御する技術に自信を見せる。

 バーンさんが2002年に社長に就任して以降、イチゴや海産物のカキ、トムヤムクンなどさまざまな風味を持つ約500種類ものハーブの開発に取り組み、約65種類の商品化に成功。米欧や中東、日本など世界の高級レストランに出荷している。米国にも工場を持ち、売り上げは年間約3000万ユーロ(約35億円)、当初12人の従業員が240人に増えた。

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