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近江酒蔵巡り

隠れたる「宝庫」をゆく/33 畑酒造 温和な人柄にじむ味 /滋賀

畑大治郎さん(左)からラベルの貼り方を教わる「19歳の酒」プロジェクトの参加者たち=滋賀県東近江市小脇町の畑酒造で、山本直撮影

 今月2日、蔵は華やいでいた。二十歳の若者約30人が集まり、自分たちが育てた米で仕込んだ「19歳の酒」で成人を祝う日。瓶にラベルを貼った後、持ち寄った料理をつまみに裏庭で杯を傾ける。「酒を自分で造ることができるなんて。めちゃくちゃおいしいです」と大阪府箕面市の大学生、毛笠拓朗さん(20)。太郎坊宮(阿賀神社)の春祭りの渡御で打ち鳴らされる鉦(かね)や太鼓の音が周辺にこだまする中、笑顔が広がった。

 「この部屋で小さい頃、よく遊んでもらいました。杜氏(とうじ)や蔵人に守をしてもらいながら育ったようなものです」。蔵人の休憩室だった部屋で畑酒造4代目蔵元の畑大治郎さん(48)は振り返った。1914(大正3)年に創業した初代蔵元と同じ名は祖母が付けたという。

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