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爪痕に生きる

熊本地震1年/4 長期避難世帯 帰りたいのに

自宅前に立つ猿山さん。背後の山が土砂崩れを起こす危険があるため立野地区は地域全体での避難が続く=熊本県南阿蘇村で2017年4月8日、徳野仁子撮影.jpg

 3日連続の雨が降っている。熊本県南阿蘇村の会社員、猿山正弘さん(53)は、心配そうに自宅の裏山を見上げた。熊本地震で数百メートル離れた山肌が大規模に崩れ、3人の命と阿蘇大橋をのみ込んだ。昨年6月の豪雨でも崩落し、無数の亀裂が走ったままだ。「いつ崩れてもおかしくない」

 村は地震直後から猿山さんらが住む立野地区に避難勧告を発令した。阿蘇大橋が崩落したため、地区は村役場がある村中心部から隔絶され、水道復旧の見通しも立たない。昨年10月には全357世帯が被災者生活再建支援法の長期避難世帯に認定された。

 菊陽町に避難した猿山さんは毎週末、みなし仮設のアパートから片付けのために自宅に帰る。放置し続けた室…

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