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武田 砂鉄・評『ちいさい言語学者の冒険』広瀬友紀・著

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習う、覚える、ではない言葉との原初的な出会い

◆『ちいさい言語学者の冒険』広瀬友紀・著(岩波書店/税別1200円)

 言葉って、いつの間にか話せるようになっているものだから、習得の過程を事細かに覚えてはいない。外国語を学ぶ時には、単語や文法の習得をもって覚えたことになるが、日本語を覚えたという実感って、極めて薄い。

 例えば外国人に日本語の授業で「っ」をどう習ったかと問うと、「次の音の構えをしながら、つまりスタンバイしながら1拍分の長さをおくこと」と返ってくる。幼少期にそんな小難しい課題を克服した記憶は無い。

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