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近影遠影

高橋一清・あの日あの人/96 稲垣達郎 師の心遣いと励まし /島根

 池島信平さんの采配により、改めて文藝春秋入社と決まった私だったが、実は、一旦不採用となって、止(や)むを得ず辞書をつくる出版社の入社試験を受け、内定を取り付けていた。母親が生命保険の外交をして学費を送ってくれていたが、病気勝ちでそれも限界。私は就職し、自活しなければならなかったのである。

 私は悩んだ末に内定の出版社に詫(わ)び、わがままを通したが、大学の教授会で問題となった。このとき私を救ってくださったのが、卒業論文の指導教授稲垣達郎さんだった。

 「高橋君は、辞書を作るより、文藝ジャーナリズムでの仕事が向いている。私たち教師は、才能を伸ばし、世の中に役立つ仕事をさせてやるのがいいのではないか」

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