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街角から

プーシキンの憂鬱 モスクワ支局・杉尾直哉

 モスクワ中心部にロシアの詩人プーシキン(1799~1837年)の銅像がある。1880年に造られた。頭を垂れ、右手を懐に入れて、腹の辺りをさすりつつ歩いているような姿の像だ。

 3月26日の日曜の昼下がり。この像の周りは騒然としていた。メドベージェフ首相の「腐敗」を糾弾する反政府デモに約1万人が集まった。ヘルメット姿の警察も多数配備され、参加者を次々と拘束した。そのたびに群衆から「パゾール(恥)」の連呼が広がった。

 10年前にもこの像の近くで、大規模な反政府デモがあった。警察が実力で粉砕し、現場で取材していた私も警棒で頭を殴られ、負傷した。近くにいた高齢の女性が、血で汚れた私の眼鏡を手に取りペットボトルの水で洗ってくれた。彼女が「恥、恥」と独りつぶやいていたのを思い出した。

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