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家じまいの作法

元気な間に片付ける大切さ

 「何で俺が金払って、こんなことせなあかんねん」。6年ほど前のことです。ある高齢男性が、神戸市内のマンションで孤独死しました。現場に着いた30代くらいの息子さんはえらく怒っていて、遺品整理のため訪れていた私を前にぼやいていました。息子さんが幼い頃に離婚し、20年近くも疎遠だったとのこと。「遺品? 全部捨てといてくれ」。ぶっきらぼうにそう言いました。しかし、押し入れの奥から出てきた子供用の剣道の道具を見た途端、表情が変わりました。「これ……」。おそらく息子さんが子供の頃に使っていたものだったのでしょう。しばらくじっと見つめていました。「他にも、写真とか無かったかな」。急に態度が変わった息子さんは、ゴミの中に父の思い出を探し始めました。

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