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絶滅の危機、その訳はアジア由来菌の感染症

イモリツボカビに感染したファイアサラマンダー。口の周りの皮膚に炎症がある=研究チーム提供

病原菌イモリツボカビ アジアのイモリの一部には耐性

 【ブリュッセル八田浩輔】日本を含むアジア由来の菌による感染症が原因で、欧州に生息するイモリが絶滅の危機に追い込まれている。ベルギー・ゲント大などの研究チームが国内で感染が確認された森で追跡調査を続けた結果、半年で約9割の個体が減り、2年後には1%未満になった。チームは絶滅を防ぐため自然生息地以外での保全を呼びかける。

     20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表した。

     それによると、2010年代半ばから病原菌イモリツボカビによる感染症で、欧州に分布するイモリの仲間ファイアサラマンダーが激減。研究チームは調査で、ファイアサラマンダーはこの菌に感染すれば10日間で9割近くが死ぬことを確認した。菌は水中や土壌のほか寄生する生物でも毒性を維持して繁殖を続けるという。チームは「前例のない脅威」だとして、保全のため欧州全土での緊急行動計画の策定を訴えている。

     日本の国立環境研究所などの先行研究によると、菌はアジア由来で、イモリなどがペットとして輸出される中で欧州に広がったとみられる。アジアのイモリの仲間の一部には耐性が確認されている。

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