メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

視覚とつながる神経回路 遺伝研助教ら発見

 食べものを見ただけでつい衝動的に食べたくなる気持ちは、目で見た情報を食欲に転換する脳内の神経回路が原因になっていることを、国立遺伝学研究所の武藤彩(あきら)助教らのグループが熱帯魚のゼブラフィッシュの稚魚を使った実験で明らかにした。

 こうした食欲の衝動は、本能なのか生後の経験なのか解明されていなかった。赤ちゃんが何でも口にくわえたがる行動や、ダイエットがなかなか成功しない理由も、こうした神経回路が原因になっている可能性がある。20日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に発表した。

 グループは、特定の神経回路が興奮すると光るようにゼブラフィッシュを遺伝子操作し、その稚魚にえさのゾウリムシを近づけたところ、興奮して光る脳内の神経回路が新たに見つかったという。

 この回路は、視覚をつかさどる部分から食欲をコントロールする部分につながっており、偽のゾウリムシを映像で見せても光った。遺伝子操作でこの神経回路を働かないようにすると、稚魚はゾウリムシに興味を示さず何も食べなくなったことから、経験ではなく神経回路が作用していることが分かったという。

 グループの川上浩一・同研究所教授は「食欲の制御や、摂食障害の治療法の開発につながる可能性がある」と話す。【酒造唯】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. アクセス 炎上「ワンオペ育児」 リアルなCM、賛否両論 勇気づけられた/古傷えぐられた
  2. トランプ氏 東欧の首相を押しのけ前に? 厳しい批判も
  3. 九州大 農学部が同窓会 伊都キャンパス移転前に
  4. 沖ノ島 神宿る島、祈りの日 年1度の大祭
  5. G7 トランプ夫妻“別格”扱い 安全配慮「無礼」報道も

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]