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保育士不足で改善勧告へ 大阪市

大阪市役所を訪れた高等森友学園保育園の籠池諄子園長=大阪市北区で2017年4月20日午後5時11分、猪飼健史撮影

 大阪市は20日、森友学園系列の「高等森友学園保育園」(同市淀川区)で保育士の退職が相次いで配置基準を満たしていない問題を巡り、保育園を運営する社会福祉法人「肇國舎(ちょうこくしゃ)」に対し、児童福祉法に基づき21日に改善勧告をする方針を明らかにした。行政指導を続けても保育士不足が解消されない場合、事業停止命令を出すことも検討する。一方、保育園側は20日、運営を継続したい意向を市側に伝えた。

     市によると、園児は45人おり、国の配置基準に基づく市条例では常勤の保育士6人が必要。保育士不足で条例違反の状態となり、市は今月5日から市立保育園の保育士らを28日までの期限付きで派遣。その上で園側に対し、保育園を存続するかの判断を20日までに示すよう求めていた。

     園側は20日、籠池諄子園長や代理人らが市役所を訪れ、担当課に運営継続への意欲を示した。ただ、市によると、園からはハローワークに求人を出したこと以外に、保育士確保の具体策は説明がなかった。園長は常勤保育士6人が必要との認識がなかったという。

     市は勧告の後、約1週間で基準を満たす保育士を確保できなければ、さらに強い措置である改善命令を出す。それでも解消されなければ事業停止命令を出すことも検討する。

     また、園側は栄養士配置に関する補助金受給の要件を満たしていなかったとして、過去2年度分約250万円を返還する意向を示していたが、市は確認が取れた2015年度分の返還を請求。残りも別途、請求する。

     市は園の保護者を対象に25日、淀川区役所で説明会を開いて一連の経緯を説明し、転園希望の有無などを確認する。行政指導を継続することも踏まえ、派遣している保育士の期限延長も検討する。【岡崎大輔、藤顕一郎、岡崎英遠】

    涙ながらに訴える声

     高等森友学園保育園の籠池諄子園長らは、20日午後5時過ぎ、大阪市役所地下1階の会議室に姿を見せた。市職員との面会は1時間半ほど。興奮した様子で涙ながらに訴える声が外に漏れた。保育園に子を通わせる保護者数人も子連れで駆け付けた。

     「こっちの立場も聞いてください。保護者が一番大事じゃないですか」。開始から約30分後、園長とみられる声が漏れてきた。「現場でやってるんだよ」という男性の声も混じる。その後も「聞いてください」という女性の涙声が響いた。園の存続には保育士の確保が必要とされるためか、「確保しろと言っても、できることとできないことがある」と憤る声も聞こえた。

     午後6時半過ぎに面会は終了したが、園長は別の出入り口から退出し、報道陣の前に姿は見せなかった。【椋田佳代】

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