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菓子博

三重で21日開幕 伊勢神宮の浮世絵も

「第27回全国菓子大博覧会」の内覧会で公開された工芸菓子「伊勢参宮 宮川の渡し」=三重県伊勢市で2017年4月20日午後2時34分、木葉健二撮影

 日本最大級の菓子の祭典「第27回全国菓子大博覧会・三重」(お伊勢さん菓子博2017)が21日、三重県伊勢市朝熊町の県営サンアリーナを主会場に開幕する。同県内での開催は初めてで、東海地方では1977年に静岡県で開かれて以来40年ぶりとなる。

     20日は関係者を招いた内覧会があり、祭典のシンボルとして展示される幅10メートル、奥行き5.5メートルの巨大な工芸菓子が公開された。もち米や砂糖など約3300キロを使った、観賞用の造形作品。10万輪の花が咲く桜並木や伊勢神宮の鳥居など、江戸時代の浮世絵師、歌川広重が描いた「伊勢参宮 宮川の渡し」を、100人以上の菓子職人が1年半かけて再現した。

     菓子博は「お菓子がつなぐ『おもてなし』を世界へ」をテーマに、5月14日まで開かれる。24日間の会期中、東京ドーム2個分の約10ヘクタールの会場で、全国の菓子約2500点が展示され、約530社の約1800点が即売される。【小沢由紀】

    「和」の素晴らしさ知る…津の老舗4代目社長

     全国から集まった菓子と職人には、それぞれのドラマがある。新作和菓子「和神(わしん)」を考案した津市の菓子店「刀根菓子館」の4代目社長、刀根武士さん(37)もその一人。洋菓子を学ぶうちに、創業100年を超す伝統の味の素晴らしさに気付き、和菓子職人へと転じた。

     和神は、白あんとぎゅうひで作る練り切り。表面は高貴さの象徴とされる薄紫色で、金箔(きんぱく)をまぶして後光を表現した。茶道裏千家の淡交会(京都市)が主催する3月の「茶道裏千家家元賞」では全国の茶菓子51作品の中から最優秀賞に選ばれた。

     1910年創業の同店は2代目の亡き祖父、清訓(きよのり)さんまで和菓子一本で営業し、梅肉を使ったようかんを代表的な商品に育て上げた。だが洋風志向が高まる時代の要請も受け、3代目の父大士(ひろし)さん(69)は洋菓子にも力を入れた。

     武士さんも専門学校では洋菓子コースを選んだが、学ぶうちに店の和菓子の味の偉大さを感じるようになった。「伝統を絶やしてはならない」。愛知と東京の和菓子店で修業後、店を継いだ。

     昨夏自宅の神棚を掃除し偶然、祖父が約30年前に自身に宛てた菓子作り用のへらを見つけた。「四代成功祈ル」と記されており、「祖父は店の和菓子を自分に託していたのかもしれない」と推し量る。

     近年は地域行事などが減り、和菓子の出番は減ってきた。武士さんは、2014年から津市内の中学校を回って菓子作りの魅力も語り、若い世代への浸透を目指す。「菓子博で、若手職人の存在感を示したい」と、初の地元開催に意欲を燃やしている。【井口慎太郎】

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